ワイン造りはブランコと同じ、楽しく遊ぼうと思えばこぎ続けなきゃいけない

ワイン生産者に投げかけると、いつも同じような答えが返ってくる質問があります。それは、「ワインで表現したいことは?」という問いです。その答えの多くは、「この土地、この畑でしか表現できないもの、テロワールを表現したい。」となります。ところが同じ品種、同じ地域、同じような栽培 醸造のアプローチであっても、ひとたび造り手が変わればそのワインが表現する世界は異なり、それぞれが多彩な世界を見せてくれます。そのようなワインを飲む時にいつも感じるのは、このワインは単に「地域の風土」を表しているのではなく、その造り手の人柄や生き様を表すことによって「個性」を獲得しているのではないかという事です。そして、造り手の生き様がピュアに表現されるワインに私たちは魅力を感じているのではという事です。

ラングドック地方に居を構えるドメーヌ レスカルポレット(エスカルポレットはブランコの意味)も造り手の生き様がピュアに表現されたワインを造る魅力溢れる生産者です。若く心優しいイヴォ フェレイラの人柄がワインの味わいからダイレクトに感じられます。